校訓 三つの信条

生活に誠を,言動に責任を,生涯に力を
これが阿波商の学園生活の合い言葉である。
平和で民主的な社会に必要な徳目は,協調と信頼である。お互いにたすけ合い信じ合うには,真心のこもった生活,かげひなたのない生活,ウソのない生活が基盤になる。「社会が悪い」「友人が悪い」「みんながしている」という言葉には,自己の言動の責任を他になすりつけた「許せない弁解(いいのがれ)」がかくされている。自分の言動について自分が後始末するという自己責任の原則を自覚する人間が望まれる。そして自分で責任を持つ言動には必ず知識と判断が必要となる。また,豊かに生きていく,生きがいを感ずる生活には力が必要である。知的な力,徳の力,体の力である。学園生活の中で,自分に挑戦し,きたえあげて,知徳体バランスのとれた力を身につけることが望まれる。
『阿波商だより』第9号 第五代校長 石堂廣光先生の文書より

校章の由来

校誌「土柱」創刊号 襟章の記  一宮 公一(初代学校長)』より抜粋
 くちなしは実に強い木であった。なかには全く枯れてしまったと思った木も,やがて芽を吹き,ぐんぐん延びる。
虫がつきやすい葉で,虫にやられたと思っていても,いつの間にか樹力が勝ってくちなしは,ウマメカシさえ枯れたこの土地
に定着したのである。実にたくましい木であった。夏の暑い干ばつにも負けないし,虫がついて葉がやられても盛り返す力を
持っている。しかも常緑であり晩春から夏にかけて,わりあい長い期間にわたって厚い純白な花が咲き,芳香を放っている。
 緑の中白き花が咲いている姿は清楚であり,静かに匂ふ香り,全く汚れを知らない純潔という感じがした。
花言葉を調べてみると果して
 「清潔」「潔白」
とあった。
 そのとき本校生徒に「襟章」をつけさせたいとの議があって,どのような図案にするかについて話し合いをしていた。
校地一帯に咲くこの「くちなし」の
 たくましくて純白で清潔な
芳香を持つこの花を,図案化したいと思った。これが本年になって実り,生徒諸君が襟につけている
 「六弁の花」に「商」
を入れた記章になったのである。(略)

道標(みちしるべ)

阿波商高の当時の誇りの一つは,専門教員のみによる実力養成でなく,正副担任を中心とする全教員の「輪」と「和」による生徒の「力」を通ずるふれあいでありました。
こんな美風を感じたとき,阿波商高にはまだ統一的な校訓がないことに気付きました。生徒に親しく理解認識され,生涯にわたって「阿波商高出身者のサバイバルな共通の枝折」を欲深く求めました。職員会議にはかり,個々の先生から行動の指針を聴取し,生徒会役員からも意見をさがしました。私は,一般に校訓が「語」で表現されているために銘記に欠ける面があるので「句」の表現にしようと思いました。また,呼称も,生徒の個性豊かな人生道の道路標識ともなればと「道標」と表題を付することとしました。
『創立三十周年記念誌』第五代校長 石堂廣光先生の文書より

校歌

普通科第1期生が中心になって,作詞しました。
ウエストウインドオーケストラの佐藤誠さんが作曲しました。            音楽校歌.MP3音楽 

 

1,青空に 阿讃の山は さわやかに立ち

  吹きわたる風が 学び舎に

  ひとりひとりの希望を運ぶ

  君よ 共に語ろう 青春の夢を

  阿波西高校 光溢れる 自主の園

 

2,西陵に 自然のめぐみは 豊かに実り

  新しい陽光は 学び舎に

  それぞれの未来を育む

  君よ 共に磨こう 叡智と技を

  阿波西高校 光溢れる 学びの園

 

3,残雪の 剣の山に 朝日が輝き

  頬をきる冷気は 学び舎に

  生きる力と情熱を呼ぶ

  君よ 共に歩もう 誠実な人生を

  阿波西高校 光溢れる 誇りの園