校章の由来

校誌「土柱」創刊号 襟章の記  一宮 公一(初代学校長)』より抜粋

くちなしは実に強い木であった。なかには全く枯れてしまったと思った木も,やがて芽を吹き,ぐんぐん延びる。虫がつきやすい葉で,虫にやられたと思っていても,いつの間にか樹力が勝ってくちなしは,ウマメカシさえ枯れたこの土地に定着したのである。実にたくましい木であった。夏の暑い干ばつにも負けないし,虫がついて葉がやられても盛り返す力を持っている。しかも常緑であり晩春から夏にかけて,わりあい長い期間にわたって厚い純白な花が咲き,芳香を放っている。緑の中白き花が咲いている姿は清楚であり,静かに匂ふ香り,全く汚れを知らない純潔という感じがした。花言葉を調べてみると果して

「清潔」「潔白」

とあった。
そのとき本校生徒に「襟章」をつけさせたいとの議があって,どのような図案にするかについて話し合いをしていた。校地一帯に咲くこの「くちなし」の

たくましくて純白で清潔な

芳香を持つこの花を,図案化したいと思った。これが本年になって実り,生徒諸君が襟につけている

六弁の花」に「商」

を入れた記章になったのである。(略)